石川県加賀市|移築復元の屋敷
MEMO
入館料は無料で観覧でした。
車いすご利用の方は事務所の方から入館できるそうです。
屋内に入り大きな梁を眺めているとガイドさんが声かけてくれました。
ガイドさんは建物の歴史について丁寧に説明してくれました。
金沢の武家屋敷跡野村家と関連していました。
屋内の構造についても細やかに案内していただきました。
屋内の松の木の立派な梁からは現在でも年に数滴の松脂が落ちてくるそうです。
和室や庭園も豪華でした。
手水鉢が水琴窟となっていて静かに響く水滴の音を楽しめるとのことです。
建物が建築された時代のコスプレができたり痛車が集まるイベントも実施しているようです。
地域コミュニティーの場としても貴重なスポットとなっているようでした。
案内してくださった方ありがとうございます。
建物
この建物は北前船主・久保彦兵衛が1840年に橋立に建てた邸宅の主屋部分を2003年に当地へ移築・復元したものです。(離れ座敷は金沢の武家屋敷跡野村家に移築・公開されています)
大阪から北海道を結ぶ日本海沿岸を航海しながら、途中の寄港地で商品を安く仕入れ、それを高く売れる土地で売り、差益を得る「買い積み」という商法で巨万の富を築きました。
久保家は加賀の大船主として大きな勢力を誇りました。
邸宅の随所には最高級の建材が用いられ、梁には推定樹齢200年を超える松、柱にはケヤキ、鏡戸には秋田杉の一枚板を使い、建材には漆を何層にも塗り重ねています。
現地案内資料より抜粋
久保家
船主集落・橋立で最大の勢力を誇ったのが久保家です。
藩の財政改革や黒船来航時の軍備充実のために藩に多額の献金を行い、130万と侍格が与えられました。
1883年に大聖寺が大火に見舞われたときには、他の船主らと共に私財を投じて銀行に殖産方(貸し付け部門)を設立し地域経済を困窮から救いました。また北浜小学校(現在の橋立小学校)にいまのPTAにあたる教育会を設立したほか、学校に多くの図書を寄贈するなど、晩年には郷土の教育にも大きく貢献しました。
現地案内資料より抜粋
LOCATION
住所 | 〒922-0842 石川県加賀市熊坂町28-3 |
TEL | 0761725350 |
開館時間 | 9:00-17:00 |
*内容は記事投稿時の情報です