石川県金沢市|トリック満載の歴史あるお寺
メモ
お寺の中に敵の目を欺くためのカラクリがたくさん仕掛けらている複雑な建築構造を有するお寺です。
仕掛けのある忍者屋敷を連想することから忍者寺とも呼ばれていますが、忍者はいませんし手裏剣なども置いてありません。
ちなみに「忍者寺」は妙立寺の登録商標です。
境内には自由に入れますが、本堂内部の拝観(鑑賞)は電話予約を経て受付を済ませないと入場できません。
当日でも予約の空きがあれば拝観できますが超人気観光スポットのためできる限り早めの予約が確実です。
本堂内部の拝観はツアー式になっています。
ひとまとまりとなった拝観者たちがガイドさんの説明を聞きながら本堂内を進んでいきます。
本堂内部を鑑賞する際、写真撮影禁止等のルールの説明を受けますが、複雑精巧に造られた空間を移動するための必要なルールであると納得できます。
予想を遥かに越えるたくさんのカラクリが待っていますよ!
こども騙し程度のカラクリだろうと思っていたけどとっても凄かった。
本堂内部を見れてほんとうに良かった!楽しかった!
駐車場
駐輪場
駐輪場の場所については正面入口に掲示されていました。
駐車場
駐車場は無いので、下図の名鉄協商パーキングに停めました。駐車料金も安く横断歩道を渡ればすぐ妙立寺ですよ。
拝観の予約
予約制とも知らずに平日に訪れました。
境内にある売店の女性に本堂の拝観について尋ねたところ「あそこのインターホン(内線電話)から予約してください。」と言われ、ちょっと混乱。
近くの壁に案内板とともにインターホンが掛けられてありました。
インターホンの近くの案内板にはこのように書かれてありました。
- 堂内拝観は予約制です
- 予約のない方はインターホンにてお申し込みください
- 予約済みの方は予約時間の十分前に本堂正面で受付いたします
- 時間に遅れますと予約は無効になりますのでご注意ください
- 未就学児童(幼稚園児以下)の拝観はご遠慮ください
違和感を感じつつもインターホンを手に取りコールしてみました。
丁寧で明るい声の女性が対応してくれました。
予約時に確認されたことは下表のとおりでした。
確認事項 | 確認の意図(予想)と注意事項 |
何人で来たか? | 予約の空きを確認していると思います |
こどもさんは一緒? | ・未就学児童(幼稚園児以下)の拝観は不可 ・小学生低学年は年齢を証明できる保健証等が必要 |
外国人は一緒? | ・ツアーは日本語のみ ・過去に仲間内での通訳が煩いといったクレームが多々あったらしい |
ここまで何の乗り物で来たか? | ・駐輪場は指定されている場所がある ・乗用車の駐車場は無いため周辺に迷惑をかけていないか |
お名前は? | ・本人が申し込む必要があります |
表中の言葉は簡略化してあります。予約受付の方は丁寧な言葉使いで応対してくれますよ。
運良く予約に空きがあったようで30分後には本堂に入れることになった!
平日だったので空きがあったんだと思った。
本堂以外の見どころスポット
予約完了から受付まので待ち時間に境内をうろうろしてみました。
売店
犬がデザインされたお守り等を販売しています。
また本堂内の写真を収めた写真BOOKが販売されていますが拝観前に手に取るとネタバレになってしまうので我慢です。
犬を飼われている人?は絵馬を飾れます。
猫派の人も肉球の形をしたかわいいモノがあったのでご覧あれ。
わんこの絵馬
わんこの絵馬がたくさん奉られている通路があります。
長生きしてね!ってお願いがたくさんありました。
境内には座れるところもありますから受付時間までゆっくり待てますよ。
拝観の受付
予約を完了している人は告げられた10分前に本堂前に集合します。
指定された時間にはMAX30人ほど集まってこられます。
階段の横のところにポンと置けます。
鍵付きロッカーもあります。
傘を預けることができました。
本堂に入ると受付コーナーがあります。
精算は自動精算機で行います。
現金のみだったかも。
足を崩していても大丈夫。
説明は録音されたテープなのか生声なのかわかりませんでしたがとっても上手でした。
30人ほどの拝観者は2グループに別けられます。
1グループは左回りコース。もう1グループは右回りコース。で進んで行く感じでした。
拝観の所要時間は40分程度です。
妙立寺の建物の構造
妙立寺の建設当時は、3階以上の建築は禁止されていたんだそうです。
ですので、外観は2階建てなのですが、内部の構造は、4階建ての7層になっているのです!
部屋数は23もあって階段は29もあるんです。
公儀隠密と敵の目をあざむくためにこのような構造が必要だったのです!
妙立寺のからくり
たくさんの仕掛けがありました。どの仕掛けも興味深いものばかりです。
頑強な建物 | 曲がった大きな梁が印象的でした。雪の重みを分散させるそうです。 |
落とし穴階段 | 渡り廊下だけど床板を外せる。落とし穴になったり下の部屋で身を隠せる。 |
隠し階段 | 床板を外し下へ逃げれる。自動ロック機能に感動した。 |
階段群 | 6つの階段が集中しているところがある。とっても複雑。 |
伝説の井戸 | 深さ25m。茶水に利用されていた。高いところからも水を組める仕組みになっていた。井戸の水面上には横穴があって金沢城までの逃げ道になっていたという伝説があるそうです。 |
仕掛け賽銭箱 | 本堂の正面入口に賽銭箱が埋め込まれていますが落とし穴にすることもできる。落ちたらとっても痛そうでした。 |
物見台・望楼 | 建物のてっぺんの部屋。見張り台になっていて金沢城と光による通信も可能。外からは見張り台には見えない造りになっている。 |
明かり取り階段 | 階段の裏側から階段を登る外敵の足の影を見ることができる。槍で刺し倒し戦意を喪失させる。 |
ほかにもいっぱい | 敵の心理を突いた仕掛けや刀を抜けない部屋など、他にもいっぱいありました!! |
ガイドさんがいなかったら迷子になる構造の複雑さだった。
間違って入ったら出てこれない部屋もあった。
ガイドさんの説明にどんどん引き込まれていきます。敵を欺くための当時の熱意が伝わってきます。
説明が終わった後はガイドさんに感謝の拍手を贈りました。
期待を遥かに越えた楽しい時間でした!
妙立寺の背景
徳川幕府が日本全国を統一するため多くの諸大名を取り潰したころ、加賀三代藩主の前田利常は、多くの武士が起居できる寺院群を寺町に新築した。その中心に監視所の役割を持つ妙立寺を建立した。
公式パンフレットから抜粋
拝観の心得
- 服装を整える
- 静粛に巡観する
- 目に余る軽装は控える(ショートパンツ・ステテコなど)
- 堂内ではサングラス・帽子ははずす
- 鐘・太鼓・仏具・器物などには手を触れない
- 禁煙
- 写真と動画の撮影・録音は禁止
- 携帯電話の利用禁止
- 酒気をおびた人これに類する行動をする人はお断り
- 以上のことを固く守り案内人の指示に従って拝観する
心得はたくさんありますが拝観してみると必要性をより理解できますよ。
LOCATION
住所 | 〒921-8031 石川県金沢市野町1丁目2-12 |
TEL | 0762410888 |
参拝時間 | ・月から金:9:00-16:00 ・土と日:9:00-16:30 |
*本文は記事投稿時の情報です