石川県七尾市|演劇ロマン駅
メモ
のと鉄道七尾線の駅です。
青い鉄道郵便車両が常時展示されているほか能登エリアの屈指の桜の名所でもあります。
春には桜いっぱいの素敵なスポットとなります。
能登中島駅の愛称は「演劇ロマン駅」。
その理由も調べてみたよ。
なぜ愛称が演劇ロマン駅なのか?
能登中島駅のある七尾市には1995年5月12日に創立された能登演劇堂があります。
能登演劇堂の特徴のひとつとして舞台後方の大きな扉が開きます。開いた先には能登の自然が広がっています。屋内の舞台だけではなく屋外の自然をも舞台にできる世界的にも希少な舞台構造を有しています。
2023年には、いしかわ百万石文化祭2023が開催されましたが、2022年に七尾市のプレイベントとして仲代達矢主宰の劇団・無名塾による舞台「いのちぼうにふろう物語」が仲代達矢役者七十周年記念ロングラン公演(全国巡業なし)として能登演劇堂で上演されました。(2022年9月4日から10月10日の全30公演・1万人以上が訪れた。)
仲代達矢さんが能登演劇堂を選んだ理由として、1番に劇場の素晴らしさと語られていました。
舞台後方の壁が開き外の空間を見せることができるところを素晴らしさのひとつとして挙げられていました。
仲代達矢さんは能登演劇堂初代名誉館長でもあるのだ。
七尾市にとってこのような名誉ある背景から桜の名所でもある能登中島駅を演劇ロマン駅として位置づけたようです。
仲代達矢さんとは?
とってもベテランの役者さんです。昭和の傑作映画作品にたくさん出演されています。
能登演劇堂で「いのちぼうにふろう物語」の公演が決まったときは89歳です。
お年を感じさせないエネルギッシュな方です。
能登演劇堂でのいのちぼうにふろう物語の公演発表会では「命をかける時代劇になる」とも語られていた熱い心をお持ちになる方だよ。
仲代達矢さんは奥様(故・宮崎恭子さん)と一緒に良い役者を育て上げる目的で無名塾を創立しました。(厳密には創立者は宮崎恭子さん。)
無名塾には役所広司さんなど一流の役者さんが多く所属しています。
無名塾に所属する役者さんは突出した演技力・表現力を持っていると言われています。
原作:山本周五郎さん
劇作:宮崎恭子さん(脚本・作家名:隆巴(りゅうともえ))
宮崎恭子さんは仲代達矢さんの奥様。
演出家・脚本家・女優でも活躍されていたよ。
仲代達矢さんは能登演劇場の上演は18年ぶりだったそうだ。
仲代達矢さんはずっと昔から七尾市と交流があったのかも。
鉄道郵便車両
能登中島駅に昔の鉄道郵便車両が常時展示されています。
車両本体の青色がとっても素敵でした。
車両の形式は「オユ10 2565」
全室が郵便車となっていて旧郵政省が所有していた。
郵便物がはいった郵袋を600袋積むことができたそうだ。
展示されている鉄道郵便車両は昭和44年に製造。
東京と北海道の区間で活躍。昭和61年に鉄道郵便廃止により活躍を終えた。
その後は穴水町で保存されたが車両の老朽化により処分されそうになるが平成10年にふるさと鉄道保存協会さんが譲渡を受け保存活動を開始。
平成16年11月16日に能登中島駅に移転され現在に至る。
鉄道魂は永遠に不滅なり!
*現地案内板より
青い鉄道郵便車両の車両内を開放している時もあるようだよ。
車両内は郵便物を仕分けできるような空間になっているらしい。
桜の季節
能登エリアでの桜の名所のひとつとされています。
のどかな能登の景色を貫く真っ直ぐな線路を桜の木々が鮮やかに包み込みます。
とってもやさしい風景だ。
いろいろ
駐車場
駐車場は駅の規模に対して広いです。
見頃の桜の季節でも余裕ある広さです。
駅舎
能登演劇堂の舞台写真がたくさん展示されています。
いのちぼうにふろう物語の記念撮影ボードが一番目立つように置かれていました。
花壇
駅長さん?は駅のメンテナンスに励んでおられました。
小さい駅ながらも歴史と風情いっぱいの素敵な駅だった。
LOCATION
住所 | 〒929-2241 石川県七尾市中島町浜田ノ |
*本文は記事投稿時の情報です