富山県氷見市
メモ
完全な源泉かけ流しの温泉です。
自然に囲まれた景色の中にあります。
施設は古さを歪めませんが風情が勝り雰囲気も温泉も最高なところでした。
ルート
氷見高岡道路から近い位置にありますが氷見南ICから町に入り遠回りで進むと悪路に出会いません。
周辺
山のど真ん中に温泉があるわけではないのですが周辺は自然で満たされています。
駐車場
駐車できるスペースは明示されていませんが温泉前の細い道路に皆さん上手に停めていました。
建物
昔は民宿または旅館も営まれていたんだろうなと想像させる佇まいです。
時代の流れを感じさせる外観であり建物の中では歴史を感じさせてくれます。
建物に入るとロビーともいえる空間があり女将さんがいらっしゃいます。
ここのロビー空間にソファーやマッサージチェアが置いてあります。
お風呂上がりの待合や休憩に使えます。
そのほかにも長年経営されてきたことを象徴する品々が並んでいました。
アイスやジュースは販売していなかったけれどセルフのウオーターサーバーがあったよ。
女将さんに入湯料を渡し浴場へ。
ロビーから突き当りを左へ。
探検しているようで楽しかった。
女将さん
訪れた時は女将さんが見当たりませんでしたが、確かチーンと鳴らすと迎えてくれました。
初めてですか?と聞かれた後、浴場と源泉について丁寧に説明してくれました。
ここで入湯料を支払います。(600円だった。)
常連さんは女将さんが顔を出さなくても入湯料だけカウンターに置いて浴場へ。通だと思った。
女将さんはお人柄が良く湧き出る源泉の特徴についても細かく教えてくれます。
これから入る温泉の楽しみが何倍にも膨らみます。
脱衣所
脱衣所は鍵ロッカーは無く籠です。
季節の変わり目ということもあってか扇風機とファンヒータが設置されていました。
ドレッサーはもちろん無くて大きな縦の鏡が1枚だけ。とっても雰囲気ありました。
ドライヤーも無いですがロビーには置いてあるとの情報も?
脱衣所で既に源泉かけ流しの雰囲気いっぱいだ。
浴場
脱衣所と浴場の仕切りのドアはどちらからでもPUSH式。
浴場は・・・
蒸気がほどよくいっぱい。
床には昔ながらの細かなタイルが敷かれてあります。
右手には2つの洗い場。左手は窓があり光が差しています。
奥に数歩に進むと茶色になった源泉がいっぱいの湯船です。
数名ほど入れる広さです。
湯船には湯口から常にたくさんの無色透明の源泉が注がれています。
湯船の縁の一部は石で囲まれておりとっても雰囲気あります。
2つの洗い場にはシャワーも付いていました。(増設されていた。)
シャンプー等は置いてなかったです。
こういった素晴らしいところはシャワーが無くてもまったく問題ないですよ!
湯船の湯の色は足元が見えないほどの茶色。
しかしながら湯口から常に注がれている湯は無色透明なのです。
両手で受け止めて確認しても無色透明。更に細長い桶にも注いで確認してみても無色透明。
源泉は湯船に注がれると初めて空気に触れ酸化し茶色になるとのことだ。
つまり源泉からそのまま届く源泉はとっても新鮮なのだ!
湯船は窮屈さ無く3人ほど入れそうでした。
湯船は最初は浅く奥側に数歩進むと深くなります。女将さんは怪我をしないように事前に説明してくれます。
湯の温度は43℃ほど。
熱めですが源泉かけ流しと聞いているのでいつもより長く浸かることができました。
ときどき浅いゾーンで半身浴しながらゆっくり浸かりました。
注がれる源泉は湯船いっぱいになると湯船から溢れていました。
のぼせてしまうので洗い場へ。
2席の洗い場がいっぱいの時は行き場に困ってしまうかも。
外光に照らされる蒸気が秘湯の雰囲気いっぱい。
男女浴場の仕切り壁は低めで一部は簾のようなもので防御していました。
男女の互いの声は筒抜けてしまいます。
隣を覗こうと思えば覗けてしまうかも。(岩を登ったりして。)
脱衣所に迷惑行為禁止と張り紙がしてあったのでこういったことなのかな。
源泉かけ流しの秘湯に何度か浸かりほっかほかになりながら退出しました。
浴場に入ったときは先に一人いらして湯船の縁に寝ていました。
その気持がわかったような気がした。
浴場の隅っこに清掃道具が置かれてあった。
浴場の床は湯の花が凝固した跡はほぼ無く常時きちんと清掃されているんだなと思った。
お風呂から出た後の肌は活性化していることが感じられました!
奇跡の源泉かけ流し
源泉かけ流しと謳っている温泉はたくさんありますが、実際は悪いことでは決してないのですが加温したり加水したり循環したりタンクに貯めたりして、源泉そのままが使われている温泉はそれほど多くありません。
神代温泉は、源泉に加温・加水・循環・貯湯することのない混じりっ気なしの100%源泉かけ流し温泉なのです。
下記の事柄も重なり正に奇跡の源泉かけ流しといっても過言ではありません。
- 源泉は地下700mからガスにより自噴している
- 源泉は湯元から100mの配管を通して直接湯船に注がれている(外気に触れることなく)
- 湯元の湯の温度は45℃ほどで100mの配管を通る間に2℃ほど低下し適温となる
- 湯元の湯の温度はとても安定しているし湯船の湯の温度も安定
- 冬季でも湯船は42℃ほどをキープ
源泉は無色透明だが湯船に注がれてから酸化し茶色になる。
浴場の湯口から出る無色透明の湯が空気に触れていない証拠であって新鮮な湯と言えるのだ。
源泉名 | 神代温泉 |
泉質 | ナトリウム一塩化物強塩泉(高張性・中性・高温泉) |
温泉ゆう出地の泉温 | 摂氏45.4℃ |
浴用に供する場所における温泉の温度 | 摂氏42.0℃ |
phは7の中性とのことだった。
陽イオン計 | 7996.67mg |
陰イオン計 | 12101.63mg |
非解離成分計 | 226.2mg |
溶存物質計 | 20325mg |
溶存ガス成分計 | 19.6mg |
成分総計 | 20344mg |
*温泉成分・分析年月日:2012年12月6日
温泉成分から神代温泉は・・・
高温泉で。保湿効果があり美肌に有効で。
肌にやさしくて。お肌しっとり保湿保温で。
湯当たりしやすいほど温泉濃度が高い。素晴らしい温泉だ。
源泉は昔は飲むことができたそうだ。
自己責任で湯元から飲泉してみた。
鉄?土?自然いっぱいの味だった。
貴重な体験だった。
LOCATION
住所 | 〒935-0106 富山県氷見市神代3021 |
TEL | 0766911210 |
営業時間 | 10時から19時30分 |
*本文は記事投稿時の情報です