石川県小松市|九谷焼の文化施設
九谷セラミック・ラボラトリーは九谷焼の複合型の文化施設です。
建物はそれほど大きくありませんが、製土工場とギャラリーと体験工房とレンタル工房と外土間を備えています。
九谷焼に関わるイベント開催拠点としても機能しています。
建物
建物は大きくはないですが特徴的なカタチをしています。
周囲は住宅地ですが景観に馴染んでいる雰囲気ありました。
建物の設計は富山県のTOYAMAキラリを設計した建築家の隈研吾さんです。

木材の使い方が特徴的だよ。









屋根が低いから夏場でも雨天でも過ごしやすそうだ。
体験工房とレンタル工房
体験工房で作成された作品も並べられていました。体験工房で作成した一品は工程を得て発送させるまでそれなりの日数が必要なかんじでした。











オリジナルの九谷焼を作ってみたいな。
製土工場
オートマチックで土が施されていました。自動で動く棒が土をねりねりしてました。自動の機械の仕組みも効率的です。




ろくろ・手びねり・タタラ・鋳込みなどの技法を用いて成形。
カンナなどを使い高台や外側・縁を削り形を整える。
削り後、水分が完全無くなるまで乾燥させる。
約800度前後で長時間焼き、強度を出す。
染付呉須を用いて下絵付けを施し透明の釉薬をかける。
約1300度の高温で焼成。
釉薬は透明なガラス質へと変容する。
呉須による骨描き(線描き)後に五彩「赤、緑、黄、紫、紺青」の絵具を盛り彩色を施す。
約750-1000度で焼成。
ものによっては数回の焼成をする場合もある。
金・銀で描かれた作品は、さらに焼成する。


ギャラリー
訪問時は「小松九谷・井波彫刻」のポスターが掲示されていました。
県を超えての自治体?のコラボレーションで企画力がすごいです。


大迫力な彫刻も展示されていました。












展示物はそれほど多くはなかったのですがその中でのいちばん好きな作品!





九谷焼伝統工芸士の森恭湖さんの作品です。
九谷焼と井波彫刻の共通点
石川県小松市と富山県南砺市で伝統工芸のコラボレーションの試みが行われていました。
*2025年3月現
九谷焼(小松市)と井波彫刻(南砺市)の共通点
- 九谷焼と井波彫刻はどちらも木や石といった自然からの恵みを職人の技で美しく仕上げるもの
- 九谷焼と井波彫刻は自然と暮らしとともに受け継がれてきた工芸である
- 小松製作所の中興の祖である河合良成氏が南砺市出身であるなど業界としてもつながりがある
- 小松市と南砺市には古くから自然に対する信仰文化が根付いている
- 信仰文化の由来するものとして土徳や自然智(じねんち)という言葉が残っている
土徳:厳しい自然環境の中で豊かな自然の恵みやともに暮らす人々に感謝しながら支え合って暮らしていくことでその土地ではぐくまれた品格のこと
自然智(じねんち):白山信仰に由来するもので自然の岩・山・洞窟などをご本尊とし自然に祈りをささげることでそこから得られる知恵を求めること
このようなことから九谷焼と井波彫刻がコラボし万博に出展することにまで至ったそうです!





万博を通じて素晴らしい伝統工芸を世界に発信し後世に受け継いでいくのだ!
Komatsuシェアサイクル
シェアサイクルがありました。
2023年3月からKomatsuシェアサイクルのサービスが開始しています。
電動らくらくシェアサイクルです。どのポートに借りても返してもOKなサービスです。
サービスはドコモバイクシェアです。(専用のアプリを使用します。)
利用料はクレジットカードで支払えます。


LOCATION
住所 | 〒923-0832 石川県小松市若杉町ア91 |
TEL | 0761484235 |
開館時間 | 10:00 – 17:00 |
休館日 | 水曜日 |
*本文は記事投稿時の内容です