はじめに
令和6年(2024年)に発生した能登半島地震は、石川県輪島市に大きな影響を与えました。観光地として知られる鴨ヶ浦もその例外ではなく、地震による地形の変化や道路の遮断などの被害を受けています。2025年10月に現地を訪れ、その様子を確認しました。鴨ヶ浦の現状やそこに至るまでの道のりをレポートします。

・訪問した結果・
付近の道路が通行不可で落石もあり危険です!
鴨ヶ浦は、復旧作業が始まっておらず、地震のダメージを受けたままです。予想できない危険が潜んでいる可能性も高いため鴨ヶ浦への訪問は控えるべきでしょう!
鴨ヶ浦とは
鴨ヶ浦は、海辺に岩でできた散歩道があり、潮風を感じながら歩ける素敵なスポットです。岩場に塩水が溜まった塩水プールも人気で、訪れる人々を楽しませてきました。しかし、地震の影響でその姿は大きく変わっていました。
鴨ヶ浦への道
道路状況
鴨ヶ浦へは、輪島港方面と袖ヶ浜方面の道路からアクセスできますが、両方とも崖崩れで道路が遮断されていました。そのため、車での直接的なアクセスは不可能でした。








木ノ葉トンネルの状況
鴨ヶ浦付近にある木ノ葉トンネルは、トンネル自体は無事でしたが、周辺には落石の危険があります。トンネルの上部には落石防止ネットが施されていましたが、それでも落石の可能性は広く、危険がいっぱいです。






トンネル内には泥が溜まっていました。また、地震の影響がトンネルの構造に及んでいるかどうかもわからないため、通過することは危険であることを忘れてはなりません。






鴨ヶ浦まで通ったルート
道路の一部が崖崩れで遮断されているため、袖ヶ浜の駐車場から徒歩で浜辺に降りて向かうことにしました。浜辺と、地震で隆起した海面だった場所(岩地)を歩いて進みました。隆起した岩地には海藻が残っていたり、小さなカニが歩いていたり、海虫がとってもいっぱいいましたが、足元を避けてくれるので安心でした。木ノ葉トンネルの麓まで海辺を歩き、そこで岩場を登って道路に出ました。そのまま木ノ葉トンネル内を通過し、鴨ヶ浦にたどり着きました。
鴨ヶ浦の状態
鴨ヶ浦に着いてみると、ぱっと見た目は岩だらけで、水面は皆無な状態になっていました。




- 駐車場:大きなヒビ割れはなかった。
- スロープ:駐車場からお手洗いに続くスロープにも大きな破損は見られなかった。
- 汐見橋:ぱっと見は崩れておらず、大きなヒビも見られなかったが、土台からズレているように見えた。隆起により海水がなくなったため、橋を渡る時のハラハラ・ワクワク感が減少してしまった。
- 塩水プール:いつも海水で満たされていた人気の塩水プールは、海水がなくなり、ほんの少し水が溜まっているだけだった。雨水かもしれない。
- 猫地獄:柵は一見そのままに見えるが、損傷しているかもしれない。海の中の岩の位置(高さ)が隆起により変わっているように見えた。昔ながらの棒はそのままの状態だった。
- 竜ヶ埼灯台:遠くに見える灯台は、損傷がないように見えた。
- 散歩道:ヒビもなく、地震前のとおりの状態だった。
- 小さな橋:散歩道上に設けられているいくつかの小さな橋も崩れてはいなかったが、渡るのはまだ危険だと思われる。
- その他:隆起により海水がなくなったところには花が咲いていた。








































鴨ヶ浦は、ガタガタに隆起した感じではなく、全体的に均一に隆起しているように思えました。
まとめ
2025年10月時点で、鴨ヶ浦に向かう道路は遮断されたままで、観光客が訪れることを想定していない状態です。落石の危険やトンネルの不安定さなど、近づくにはまだまだ危険がいっぱいです。復旧作業の優先度は低いのかもしれませんが、いつか誰もが安心して訪れられるスポットに復活してほしいと願っています。現時点では、危険を避けるため、鴨ヶ浦への訪問は控えるべきでしょう。


LOCATION
住所 | 〒928-0071 石川県輪島市輪島崎町 |
*本文は記事投稿時の情報です