富山県中新川郡|日本一の落差を誇る滝
メモ
日本一の350mの落差を誇る称名滝(しょうみょう)です。
称名滝は常に流れ落ちています。
水量は雨量や雪解け水等の条件で変化します。
称名滝だけでもすごいのに横にはハンノキ滝もあります。
ハンノキ滝は水量の多いときに出現する幻の滝とも呼ばれているそうです。

称名滝とハンノキ滝の2つの滝でV形の滝の景色を創り訪れる者を圧倒させるそうです。
訪問したときは日照り続きだったためか幻のハンノキ滝は見ることができませんでした。
しかしながら称名滝だけでも感動ものです。
迫力ある滝から流れ落ちてできる川も綺麗ですしマイナスイオンいっぱいでとっても気持ち良かったです。
また訪れてみたいと思える美観スポットでした。
桂台ゲートと駐車場
称名道路の始点に位置する桂台ゲート(車道上に管理小屋が建っているところ)を通過し1.5kmほど進むと駐車場に到着します。
称名道路はここで通行止めになります。(称名道路の終点は飛龍橋付近)

桂台ゲートは夜間と冬季は施錠されるため注意です。
駐車場は合計4つ配置されていて全体で計240台以上駐車可能です。


紅葉シーズンでは車道は大渋滞となり駐車場に停めるまでかなりの時間を要するそうです。
称名滝を午前に見終える予定が夕方になってしまったという話も聞きました。



8月下旬の土曜日に称名滝へ。
第1駐車場はいっぱいだったよ。
駐車場から称名滝へ
駐車場から称名滝まで徒歩で移動します。
駐車場から50mほど進んだ場所に称名平休憩所があります。
称名平休憩所の案内板には称名平休憩所から称名滝の滝見台まで1,200mの距離と記されていました。
体感的にはそれ以上の距離があったように感じました。


通行止めとなっている遊歩道(車道の幅員がだんだん狭くなって小路になってくる)を進みます。
称名滝まで舗装道になっているので歩きやすいのですが距離の3/5ほどは坂道です。



運動不足・ご高齢・赤ちゃん抱っこの方々はきっと大変。





気温は26℃だったが蒸し暑かった
駐車場から称名滝へ(詳細版)



案内図で距離感を把握です。


坂道をひたすら進んでいく!
駐車場のすぐ近くにお手洗いがあります。
遊歩道の後半の位置にもお手洗いがあります。


お手洗いを過ぎたところにある2階建ての建物です。
1階は休憩所です。
2階は称名滝などの情報発信コーナーがあります。称名滝等についての詳細を知ることができます。









現地にいらっしゃるナチュラリスト(自然解説員)さんからも称名滝の詳細を聞くことができますよ。
食事処です。お土産も販売しています。一服できます。
この時点で滝まであと1km以上はあります。






レストハウス称名から650mほど先にベンチがあります。
その間は施設等はありませんが右手の景色が素晴らしいです。




遊歩道にベンチがあります。ここの時点で残りの距離は2/5ほどです。
ここから飛龍橋付近まで歩くのが楽になります!(緩やかな下り・平坦な道)




飛龍橋があります。
飛龍橋は渡らずまっすぐに進んで行きます。
ここから先は120mほど上り坂になっています。
120m先には東屋・お手洗いがあります。


橋の向こう側には碑が置かれていました。八郎坂登山道に繋がっているようです。
岩道や急坂が多い健脚向けの上級者登山コース
飛龍橋から弘法 | 4.2km |
上り | 2時30分 |
下り | 1時30分 |
標高差 | 600m |
様々な植生が分布している。途中には称名展望台がある。
立派な東屋があります。
近くに最後のお手洗いがあります。
ここから称名滝まで歩くのは楽ちんです。
ここから150mほど歩くと称名橋があり橋から称名滝を見ることができます!







ここで豪雨となり東屋でしばらく休憩していました。



ここまで来ても称名滝は見えそうで見えないのです。
称名橋にさしかかる手前のコーナーを曲がり称名橋に足を踏み入れると・・・
称名滝が姿を現します!!



称名滝となりのハンノキ滝が流れていなかった!
しかしたくさん歩いてきたので嬉しさ・感動が倍増!







写真からは感じ取れない称名滝の迫力を目の当たりにしますよ!
称名橋を渡るとすぐに石段があります。
ちょっと頑張って登ると滝見台があります。
より近くから称名滝を臨むことができますよ。







道中は雨に打たれたが青空が見えてきてよかった。




称名滝・ハンノキ滝のスペック



日本一の落差を誇る称名滝の凄さをチェック
落差 | 350m |
滝つぼ | 直径60cm・深さ6m |
称名滝の水は弥陀ヶ原台地から4段にわたって流れ落ちる。
1段目 | 70m |
2段目 | 58m |
3段目 | 96m |
4段目 | 126m |
雪解け水の多時期では落水量が増加する。
大雨の後では崖のあちこちから水が流れ落ちることもある。
通常の落水量 | 0.2t~2t/毎秒 |
最大の落水量(雪解け水の多い時期:4月から7月) | 100t/毎秒 |
上流の地獄谷で湧き出す強い温泉水が流れ込んでいるため称名滝の水はpH4程度の弱酸性。
そのため称名川には生き物はほとんどでいない。
滝から流れる大量の水が溶結凝灰岩(崖)を削るため滝の位置が後退している。
7万年で7km後退し現在の位置に至ると予想されている。
現在でも1年あたり最大10cm削られていると見積もられている。
落差:500m
雪解けの季節や大雨の後にのみ現れる。
いつも滝が流れているわけではないため日本一には認められなかった。
500m = 450m(溶結凝灰岩)+50m(溶岩)
約10万年前に立山で大規模な火砕く流噴火が発生。
噴出した高温の火山灰や軽石は当時の谷を厚く埋め、広大な弥陀ヶ原台地を作り出した。
その堆積物の厚さは約450mに達する。
その上部には、9~4万年前の噴火で流れた厚さ50mの溶岩が重なる。
平成24年にラムサール条約湿地に登録された。
国際的に重要な湿地と生息・生育する動植物の保全及び得られる恵みを持続的に活用していく賢明な利用(ワイズユース)を推進することを目的としている。
ラムサール条約の正式名称:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約
称名滝を見れる時期と時間
称名滝の観光・・・時期と時間が制限されています!
見れる時期 | 5月頃・6月・7月・8月・9月・10月・11月頃 |
見れない時期 | 12月・1月・2月・3月・4月頃 |
駐車場から称名滝(滝見台)までの遊歩道が開放される時間です。
5月頃・6月・9月・10月・11月頃 | 8時 から 17時 |
7月・8月 | 7時 から 18時 |
他(冬季) | 閉鎖・見れない |
桂台ゲートとは、山麓の称名道路の車道上に管理小屋が建っているところです。
桂台ゲートを通過し1.5km程度進むと称名滝の駐車場があります。
5月頃・6月・9月・10月・11月頃 | 7時 から 18時 |
7月・8月 | 6時 から 19時 |
他(冬季) | 閉鎖 |
通行可能時間以外はゲートが施錠されるため注意です。



異常な降雨などが発生した場合は、称名道路と称名遊歩道の通行が規制されることもあるそうです。
通行規制:連続雨量70mm・時間雨量30mm/h・風速30m
いろいろ
知ったことや思ったことのメモ
- 夏場の温度は街と比較し5℃以上涼しい(それでも暑い)
- 夏場は替えの服を持ってきておけば観光後は快適
- 称名滝の水しぶきが称名橋まで届くときもある
- 紅葉シーズンは激混みらしい(特に桂台ゲートが終日閉鎖になる日の直前の土日)
- 滝見台にナチュラリスト(ガイドさん)が2名ほどいた
- ナチュラリストさんはいろいろ教えてくれたし写真も撮ってくれた
- 滝へ向かう遊歩道は滝までの残距離がわかりづらく心理的にちょっときつい
- 滝から帰るときの遊歩道はほぼ下り坂のため楽ちん
- 滝から帰っている途中にすれ違う人から「滝まであとどれくらいですかぁ?」と疲れた表情で度々尋ねられた
- 滝の水量の多い時期は雪解け水のある5月から7月または大雨の後
- 川は透明感100%できれい
- 称名滝へ向かって歩いていても超近くまで行かないと称名滝の姿が見えないので遊歩道を進むにつれてワクワク感が膨らんでいく(幻のハンノキ滝は流れていればかなり手前から見えるはず)
- 山の天候は変わりやすい
- 観光の人は少ないと思っていたが結構いた(P1駐車場が満車)
- 夏場でなければ快適に遊歩道を歩くことができそう
- 歩きやすい靴は必須
- クマ除けの装置が道路脇にひとつ設置されていた(定期的に音が鳴る装置・夜間のみ稼働なのかも)
- 今回は滝の水量が少なかったようなので水量の多いときにも訪れてみたい






LOCATION
住所 | 〒930-1406 富山県中新川郡立山町芦峅寺 称名川 |
TEL | 0764621001 |
開園時間 | 時期と時間の制限が有ります |





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*本文は記事投稿時の情報です