【石川県】北前船の里資料館

2023-10-11

石川県加賀市｜北前船主のお屋敷

メモ

北前船の里資料館が建っている橋立は、かつて北前船の船主や船頭が多く住んでいた船主集落で、日本一の富豪村と呼ばれていたことがあったそうです。

北前船の里資料館は、橋立に残る船主屋敷の中で最大規模を誇る北前船主・ 酒谷長兵衛の邸宅です。
建物は明治9年（1876年）に建てられたそうです。

にゃーこ

酒谷長兵衛さんは6隻もの船を所有し巨額な富を築いた。

橋立で最大の勢力を誇ったのは久保家らしいです。

にゃーこ

お屋敷の中を見学できるよ。
いろいろ豪華な品が展示されているよ。

北前船とは

江戸時代の日本では多くの物資が船によって運ばれ、全国には様々な廻船(荷物を運ぶ船) や航路が発達しました。なかでも、江戸後期から明治中期にかけて、大阪と北海道を結ぶ日本海の長大な航路を走り、日本経済を支える物流の大動脈となったのが北前船です。北前船がほかの廻船と大きく異なるのは、単に荷物を運ぶ「運賃積み」ではなく、航海しながら途中の寄港地で商品を安く仕入れ、それを高く売れる土地で売り、差益を得る「買い積み」という商法で莫大な利益を上げたことです。特に、北海道の産物は北前船の隆盛を支える最大の商品でした。
およそ100年にわたり活躍した北前船は、多くの地域に繁栄をもたらしたほか、食や芸能。工芸をはじめとした文化の伝播にも大きな影響を与えました。
北前船の里資料館の案内文より

にゃーこ

北前船は買い積みという商法で儲けていたのですね。

北前船の里資料館（酒谷長兵衛の邸宅）の構成

１階	玄関・庭・台所・オエ・クチ座敷・ナカ座敷・奥座敷・新座敷・クチ納戸・ナカ納戸・奥納戸・第１土蔵・第２土蔵・船絵馬館・第１引札館・第２引札館・中便所・奥便所・奥風呂場・（男子トイレ）・（女子トイレ）
２階	厨子・座敷
庭	中庭・アジサイ庭園（6月中旬から7月初旬が見頃）

にゃーこ

広いお家です。

船模型

船主が船大工に新たな船をオーダーすると、船大工は船主に船の模型を贈っていたそうです。
模型スケールは1/20サイズが多かったとのこと。

船大工からのサービスなんですね。

つばめ

広海家は北陸五大船主のうちのひとりです。

夏仏壇と冬仏壇（加賀指定文化財）

橋立の北前船主家には大小２つの仏壇があったそうです。

小さい夏仏壇	船主が航海のため留守にする春から秋に使用
大きい冬仏壇	船主が帰郷する冬に使用

つばめ

酒谷池の仏壇は三国で造られたそうです。
航路と寄港の図に三国が記されていた。

船絵馬館・引札館

台所から売店の脇を通るように進んでいけば船絵馬館と引札館があるようです。

通路に気づけず見過ごしてしまいました。

船絵馬館では、加賀の神社に航海の安全を祈願して奉納された絵馬を展示しているそうです。

２階

階段があり２階へも行けました。
２階にはお屋敷の模型と土地の模型が置かれていました。

自動案内を聞くことができます。

自動案内によると、船主はたくさん稼いだそうですが船主以外の従業員？たちには少しの給料しか与えていなかったそうです。

にゃーこ

夏に訪れたので暑かったが２階の開いた窓からの風が気持ち良かった。

西谷家の主な事業

５代目	・海運·回漕業：西谷海運株式会社本店：小樽支店：神戸/大泊/札幌/釧路/留萌/亜港各地・海陸運輸業・・・合資会社北都組・海陸運輸株式会社・倉庫業・・・小樽倉庫株式会社・鉱山業・・・美唄炭鉱/北海道・販売業・・・西谷商会（N.S.K.靴・東京硝子工業所等の商品を取り扱う）・代理店···定期船（国内・国外線）・海上保険（三菱など）
６代目	・販売業等・・・北方日本会社・飲食店・観光業・・・みかどホテル株式会社カフェ：カフェ一三条・太郎茶屋・花園会館・いかど倶楽部ホテル：みかどホテル・常磐温泉旅館（小樽）
７代目	・飲食店・觀光業・・・レイクホテル（片山津/観光ホテル）・恵比寿亭（橋立/料亭）