【石川県】能登上布会館

能登上布会館の建物

石川県中能登町|糸と布の芸術

目次

能登上布会館へ、ほんわか訪問記

こんにちは♪ 先日、中能登町にある能登上布会館へ行ってきました。 能登上布の織りを無料で見学できるって聞いて、わくわくしながら出発! 以前、羽咋市の歴史民俗資料館で見た繊細な能登上布にすっかり魅了されちゃって、 これは本場を見なくちゃ!って思ったんです。

能登上布って、どんなもの?

能登上布は、2000年前、崇神天皇の皇女さんが中能登町に滞在したときに 機織りを教えてくれたのが始まり、なんて素敵な歴史があるんですよ。 その後、江戸時代に滋賀県から技術が入ってきてぐんと発展。 昭和初期には、麻織物で全国一の生産高を誇ったんだとか! 昭和35年には石川県の無形文化財に指定されたけど、 今では能登上布会館と羽咋市の工房、たった2か所でしか織られていない貴重なものなんです。

会館に到着! なんだかほっこりする雰囲気

カーナビで向かうと、まずはコスモアイル羽咋みたいな半円の屋根の建物が見えてきて。 「あれ? 着いた?」と思ったら、その横に能登上布会館が! 周りは芝生の公園(アッピー鹿西)や、中能登町立カルチャーセンター飛翔、 織物デザインセンターが並んでいて、なんだか地域のほんわかコミュニティー拠点みたい。 駐車場は広々で、車を停める心配ゼロでしたよ~。

会館は平屋かと思いきや、実は二階建て。 和風の外観がとっても落ち着く雰囲気で、 玄関には能登上布の暖簾がかかっていて、入る前から期待が高まっちゃう!

いざ、館内へ! 職人さんの温かいおもてなし

ドアを開けると、目の前に立派な和室が広がっていて、 大きな絵が飾ってあって、豪華なのにほっとする空間。 すぐに優しい女性の方が迎えてくれて、館内を案内してくれることに。 後でわかったんですが、この方は能登上布を織る職人さんだったんです! 歴史も技術もほとんど知らなかった私に、丁寧に説明してくれて… 奥深すぎて、ちょっとしか頭に入らなかったかも(笑)。

和室で歴史を学んだあとは、1階の機織り作業場へ。 大きな木製の機織機が10台以上並んでいて、 女性の職人さんたちが黙々と作業されていました。 繊細な作業だから、邪魔しないようにそっと見学。 「こんな細かい糸で、どうやって織るの!?」って、技術の深さにびっくり。 職人さんの説明を聞きながら、感心しっぱなしでした。

2階へ! 能登上布の下流工程やデザインの世界

2階には糸に色をつける作業台があって、 ここでもいろいろ教えてもらったはずなのに… イメージしか残ってなくてごめんなさい(汗)。 でも、能登上布の全盛期の技術が少しずつ失われつつあること、 長年の経験を持った職人さんが減って、継承が難しいこと… そんなお話が心に残りました。 昔は一家に一台、機織機があったなんて、時代の流れの速さにちょっと寂しくなっちゃう。

案内が終わると、職人さんは自分の機織機に戻って作業再開。 貴重な時間をありがとうございました!

織物デザインセンターで、昭和のデザインにうっとり

フリーで見学できる時間になって、2階の奥にある織物デザインセンターへ。 別館みたいなスペースで、能登上布の作品から現代の繊維技術を使ったものまで、 たくさん展示されていました。 しばらく一人で眺めていると、男性スタッフさんが声をかけてくれて、 またまた丁寧に説明してくださることに!

能登上布の時代から人工繊維の時代への移り変わり、 日本がデザインした生地が海外に輸出されていたこと、 なんと20万点のデザインをデータベース化して大切に保管していること… 昭和レトロな展示品の一つひとつに、きっと物語があるんだろうなって、 そんな取り組みがとっても素敵だなと思いました。 最後に、かわいいデザインの折り紙までいただいちゃって、嬉しいサプライズ!

お別れの時間… でも、また来たい!

作業場の職人さんたちや案内してくれた職人さんに、 もう一度お礼を伝えて玄関へ。 上履きを履き替えていると、作業場から 「最近は若い人がよく来てくれるね」って声が聞こえてきて、 なんだかほっこり。 もっとたくさんの人に知ってほしい、貴重な技術だなって思いながら退館しました。

能登上布の繊細さに、ただただ感動

細い糸(100番とか!)を使った芸術品のような能登上布。 細かいことはうまく伝えられないけど、 能登上布会館に行けば、歴史も技術も芸術も、きっと心に響くはず。 職人さんたちの温かさ、ほんわかした雰囲気、 全部が素敵な一日でした。 また絶対、訪れたいな♪

ありがとう、能登上布会館! またね~!

LOCATION

住所〒929-1604 石川県鹿島郡中能登町能登部下1
TEL0767722233
開館時間9時30分~16時00分
休館日月曜日
能登上布会館の建物

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