石川県かほく市|海と渚の博物館
漁師町かほく市の伝統的な漁業の歴史を通じて海と生活の繋がりを学べる博物館です。
博物館の周囲にはBBQ場・イベント広場・うみっこらんど七塚キャンプ場があり、ちびっこから大人まで楽しめるスポットです。
海と渚の博物館は、建築家の内井昭蔵氏によって設計されており建物も見どころポイントになっています。
駐車場
駐車場は建物のサイドにたくさんあります。
50台以上は駐車できそうでした。
海と渚の博物館 | 50台以上・大型車両もOK |
バーベキューサイト | 10台 |
キャンプ場:フリーサイト | 6台 |
キャンプ場:オートサイト | 21区間 |
バーベキューサイトは利用者のみ敷地へ入れます。
1階と地階
入館料はおとな200円と格安です。
館内は1階と地階がありそれぞれ作品が展示されています。
地元の方々が創作した作品が1階に展示されるときがあります。
その作品観賞だけの目的であれば無料で入館できます。
その場合は1階のみ観賞できます。
訪れたときは地元住民が創作した戦争に対しての俳句が展示されていました。
1階 | 館内の内周を一周できる通路とかほくふるさと展示室があります。 通路には地元の方々が創作した作品展示や企画展示がされるときがあります。 通路からは地階の展示を見渡すことができます。 |
地階 | 海と渚の常設展示があります。 |
かほくふるさと展示室ではかほく市のことをたくさん学べるよ。
もう1棟あるが収蔵庫棟となっていて通常は入場できない。
かほくふるさと展示室
かほく市の偉人たち・元女らんとう堂山石塚群・にゃんたろう・等々のたくさんのかほく市についての情報が展示されています。
展示・紹介されている偉人たちです。
各偉人ごとに詳細な説明がされています。
櫻井三郎座衛門 | 戦を勝利に導いたヒーロー |
唐仁屋三郎兵衛 | 世界に船を出した伝説の豪商 |
西田幾多郎 | 近代日本を代表する世界的哲学者 |
東善作 | 大空にあこがれた日本のリンドバーク |
高橋ふみ | 日本最初の女性哲学者 |
鶴彬 | 自由と反戦に命をささげた川柳作家 |
竹内外史 | 世界的数学者・論理学者 |
かほく市には偉人がたくさんいるのだ。
にゃんたろうはかほく市のマスコットキャラクターです。
紹介されていました。
名前 | にゃんたろう |
誕生日 | 5月23日 |
性別 | オス |
性格 | ・日頃はおとなしい ・あるときは勇ましい ・ガッツマン ・盛り上げ役 |
趣味 | 人を喜ばせること |
特技 | 触ると気持ちのいい肉球での握手 |
魅力 | 大きな目とねじりハチマキ |
かほく市ではこの猫をよく見かけるのだ。
かほく市では貴重な遺跡と紹介されていました。
場所 | 元女・白山社背後丘陵 |
時代 | 中世 |
遺物 | 珠洲焼 |
昔の矢じりも展示されていた。
刺さると痛そうだった。
ハマナス・サクラ・シロチドリや人口の推移・位置なども詳しく知ることができました。
唐仁屋三郎兵衛の物語
鬼ヶ山公園の石碑に唐仁屋三郎兵衛の物語が記されていました。
読んでみてもはっきりとわからない箇所がありましたが海と渚の博物館の唐仁屋三郎兵衛の展示では物語が詳細に記されていてモヤモヤを解消できました。
海と渚の博物館の展示から。
- 1615年に白尾で生まれた
- 幼いころから日本海の大海を見て育った
- 若いころは飛脚の仕事をしていた
- 国内にとどまらず外国貿易もはじめた
- 千石船を48艘造った
- 中国・インド・南洋等まで交易の道を開いた
- 商才と度胸がすごかった
- ご加護を仰ぐため多額の寄進を続けた
- 妻が重病に
- 妻が、沖合に船全部が並んでいるところを見たい と切なる願いを訴えた
- 持ち船48艘を白尾沖に集めた
- その夜に暴風が吹き荒れて持ち船の全部が海中に没した
- 一夜にして財産を失い家族も離散してしまった
- 無一文となった唐仁屋三郎兵衛は各地をさまよった
- 昔使っていた高価な杖やお椀を持って他人から餅をもらったりしていた
- 餅をもらうと砂糖まで求めるなど贅沢を忘れることができなかった
- ある日、昔の使用人が困っていると知った時には残りのお金をすべて与えた
- 他人に対する慈悲の心は最後まで失ってはいなかった
- 唐仁屋三郎兵衛は挽回すべく頑張ったが1693年78歳で波乱の生涯を終えた
白尾沖に船を集めたのは妻の願いがきっかけだったんですね。
北前船とは!
北前=北国のお方
北の方からくる船=北前船
日本海沿岸に船籍のある船のことだそうだ。
海と渚の展示エリア
地階の海と渚の展示エリアは海辺をイメージして各展示物が配置されています。
それを理解したうえで観賞するとより楽しめます。
床のデザインをよく見てみると水際がわかるはず
櫓こぎ体験 | 体験ゲームのように楽しんで櫓こぎを学べます。 ちびっこはぜひ体験しておきたい。 |
シメカスづくり | イワシをかまどで煮て圧搾機で油をしぼる。 残ったカスがシメカス。 シメカスを原料にした肥料を浜辺でつくっていたそうです。 油は石鹸に。 |
ドウブネ | シンプルな構造で長い船だった。 |
舟小屋 | 昔はよく見られたが現代ではほとんど残っていない。 展示の小屋は昔の写真はお年寄りからのお話をもとに再現されている。 木製錨までもが再現されている。 |
浜辺のワークテーブル | 貝がいっぱい。 |
浜納屋の語り部 | リアルな人形が網つくろいをしていた。 記念撮影スポットです。 |
柿シブづくり | 渋そうだった。 網を長持ちさせるための防腐加工なんだそうです。 |
漁師さんが使用していた道具 | 昭和30年代に使用していた道具の展示。 船舶の灯火などのマニアックな説明の展示もありました。 |
貝の音体験 | 貝を耳にあてると音が聞こえる。 貝の形によって異なる音色が楽しい。 ぜひ体験してみよう。 |
ロクロ | 船を引き上げる道具。マキドとも呼ばれる。 男はコロを敷き女と子どもがロクロを回していたそうですがとっても大変そうです。 |
どの作品も精密精巧に創られています。
妥協点は一切見当たりません。
生活感も伝わってきます。
舟は実物なのかレプリカなのか区別がつきません。
櫓こぎ体験
舟に乗って櫓こぎを体験できます。
海と渚の博物館のメイン展示と言っても過言ではありません。
チャレンジ精神を掻き立てるためか大型スクリーンには波しぶきの映像が流れています。
舟は前後に揺れます。
天候を再現するため照明も取り付けられています。
サウンドは館内に響き渡るほどの大迫力です。
ちびっこはチャレンジです!
緑色のボタンを押すと体験がスタートします。
・七塚のじんべえさんが大型モニターに現れる
・じんべえさんが丁寧に櫓の扱い方を説明してくれる
・実際に櫓をこいでみる
続きはネタばれ注意
・舟が前後に揺れだす
・じんべえが競争しようと言い出す
・手に汗にぎる競争が始まる
・天候が悪化し雷になる(照明が光る)
・ゴールする
・じんべえが勝利する
・じんべえから漁師に誘われる
体験は10分程度で終わりになります。
櫓には「推進力」「舵を切る」2つの働きがあるのだ。
白尾灯台の投光設備
平成30年に廃止された白尾灯台は今も鬼ヶ山公園に残っていますが投光設備の部分は取り外されています。
その白尾灯台から取り外された投光設備の部分はかほくふるさと展示室に置かれているのです。
海を一望できる鬼ヶ山公園と海と渚の博物館の距離は近いので一緒に観てみるのもよいですね。
白尾灯台の詳細はこちらに記載してあるよ。
内井昭三氏
海と渚の博物館の建物は内井昭三氏が船をイメージし設計したものです。
内井昭蔵氏は京都大学教授・建築家です。
建物はどんな形をしているのか空から見てみたい。
北陸三県の内井昭三氏の作品です。
福井県には無いようです。
場所 | 作品 |
石川県金沢市 | 石川県金沢港大野からくり記念館 |
石川県七尾市 | 石川県七尾美術館 |
富山県高岡市 | 富山県産業創造センター |
富山県高岡市 | 高岡市美術館 |
富山県射水市 | 新湊市博物館(現 射水市新湊博物館) |
富山県射水市 | 道の駅カモンパーク新湊 |
富山県南砺市 | 福野文化創造センターヘリオス |
全国のあちこちにも内井昭三氏の建築作品があります。
金沢市大野町のからくり記念館も内井昭三氏の設計です。
北前船をイメージしています。
バーベキューサイト
食材を2日前までに予約しておけば手ぶらでBBQを楽しめます。
炉 | 8人掛け*6基 |
利用時間 | 2時間30分 |
利用料 | ・1卓:1,000円ほど ・ひとりあたり:100円ほど |
営業期間 | 4月下旬から10月下旬 |
駐車場 | ・1卓につき2台の駐車場 ・海と渚の博物館の駐車場 |
- 時間の延長不可・2つの時間帯の使用不可
- 鉄板と炭バサミは無料貸し出し(洗って返却)
- 炭は別料金
- ゴミは持ち帰り
- 燃えるゴミは有料で引き取り可
- ペットの入場禁止
- 禁煙
うみっこらんど七塚 キャンプ場
オートサイトとフリーサイトがあり日中利用と宿泊利用で利用できます。
オートサイト | フリーサイト |
21区画 | 11区画 |
約100平方メートル・芝生・アスファルト部 | 約70平方メートル・芝生 |
区画内に駐車スペース有 | 専用駐車場 |
上水道有・AC電源15A | – |
炊事場及とトイレ:1棟 | 炊事場及とトイレ:1棟 |
料金:宿泊とデイキャンプで異なる | 料金:宿泊とデイキャンプで異なる |
錆びた乗り物
海と渚の敷地の一画に不思議な乗り物が置いてあります。
説明書きも特にありません。
海に浮きそうな構造だった。
浸水できそうな雰囲気もあった。
ちびっこは見ておきたいですね。
LOCATION
住所 | 〒929-1177 石川県かほく市白尾ム1-3 |
TEL | 0762838880 |
開館時間 | 9:00-17:00 |
休館日 | 月曜日 |
*内容は記事投稿時の情報です